お盆休み、いかがお過ごしでしょうか。帰省してご家族とゆっくり過ごされている方も多いと思います。
普段は離れて暮らしていても、親族が顔を合わせるお盆は、ご先祖様のことを振り返ると同時に、「家族の未来」について話し合う絶好のタイミングです。過去の多くのご相談事例を見ても、トラブルのない「円満相続」を実現されているご家庭は、皆元気なうちから少しずつコミュニケーションを取っています。
今回は、お盆休みにご家族で集まった際に、負担なく始められる相続や事業承継に向けた準備についてお伝えします。
なぜ「お盆」に相続の話をするのが良いのか?
相続の話は「縁起でもない」「お金を目当てにしていると思われる」と、どうしても切り出しにくいテーマです。
しかし、お盆はお墓参りや法事など、先祖や命、家族の歴史について自然と思いを馳せる時期です。「今後の生活の希望」や「実家を将来どうしていきたいか」といった、前向きな将来の話として切り出しやすいという大きなメリットがあります。
お盆休みに実践したい3つのステップ
まずは「想い」と「将来の希望」を共有する
いきなりお金や財産の話から入るのではなく、親御さんが今後どのような生活を送りたいのか、ご自身の想いを聞くことから始めましょう。また、ご商売をされている場合は、事業の将来や従業員に対する考え方などを共有しておくことが、スムーズな事業承継の大きな土台となります。
財産と保険の全体像をざっくりと把握する
詳細な金額まで洗い出す必要はありません。どこにどのような資産があるのか、大枠の情報を共有しておくだけでも、いざという時の対応が全く異なります。
【ざっくり財産確認リスト】
■不動産:自宅、店舗、駐車場、農地などの場所と名義
■金融資産:メインバンク、証券口座の有無
■生命保険:加入している保険会社、保障内容、受取人の指定
■事業用資産:自社株式の状況、事業用の借入金や設備の有無
緊急時の連絡先を共有する
万が一の事態が発生した際、誰に連絡すべきかを家族間で共有しておきましょう。親戚の連絡先はもちろん、かかりつけのお医者様、顧問税理士などの専門家、加入している保険の担当者の連絡先などがひとまとめになっていると安心です。
「争族」を防ぐためにはチームでのサポートが必要
相続や事業承継は、不動産、税務、法務など様々な要素が複雑に絡み合います。これまでに100件以上の相続・事業承継のお手伝いをしてきた経験から言えることは、「早めの準備」と「各分野の専門家との連携」が平和的解決の鍵になるということです。
一つの問題を解決するために、弁護士、税理士、司法書士といった専門家がチームとなってサポートする体制を整えておくことが重要です。何から手をつければ良いか分からない場合は、まずは全体を俯瞰し、交通整理ができるファイナンシャルプランナーや経営コンサルタントに状況をお話しいただくことをおすすめします。
まとめ
お盆は、ご家族の絆を深め、将来の安心について話し合うための貴重な時間です。焦らず、まずは世間話の延長として「これからのこと」を話すきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。
相続や事業承継、保険の見直しなどに関するご不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。それぞれの状況に合わせた最適な解決策を一緒に考えていきましょう。

